「こんにちは」
「こんにちは」
「……大丈夫、ですか?」
「―そんな風に見えるかい?」
「いいえ」
「だろうね」
「軋む音がしています」
「…大分古くなってきたよ」
「どんどん色も褪せています」
「もう時間が無い」
「やはり、不死というものは無いんですね」
「あぁ、この宇宙以外、はね」
「………」
「僕も頑張ったんだよ。何億年前に誕生して、創造主だったんだよ、でももうすぐ…」
「貴方が死ねばどうなりますか?」
「―聞きたいかい?」
「―いいえ、やめておきます」
「うん、いい判断」
「ありがとうございます」