ある人と戦争の話

「こんにちは」

「こんにちは」

「何をしようとしているんですか?」

「戦争だよ」

「………」

「あの国とは仲が悪いんだ、だから今度こそケリをつけようと思ってな」

「――話し合いとかなさったんですか?」

「必要ない。これは戦争だ。殺すか殺されるかの世界だ。話はしただけ無駄だ」

「でも兵士の人は望んでいるんですか?人を殺して何になるんですか?」

「兵士など知るか…いいか?戦争に勝てば私はさらに位を上げれるし、国の名誉となる」

「人を沢山殺して、殺されて得たのが名誉という名前だけですか?」

「誇り高いじゃないか、国の為私の為に死ぬ兵士、素晴らしいじゃないか!!」

「そうには思えません」

「綺麗事だな。現に戦争をしているところなど、探せば沢山ある」

「――――!」

「何の騒ぎだ…?」

「敵と正義という名をもった相手兵士がこちらに向かっているようですね」

「た、た…」

「?」

「助け…いや、助けろ!俺を助けろ!クズ共っ!」

「………」

 

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