1
どうして?
暗闇に抱かれた感触
私はこんな風になりたかったんじゃない
真珠のような涙をのんで
深く突き刺すのだ
2
首を掻きむしった
溢れる血が
木の根のように落ちる
誰かを守る
何かになればよかったのに
3
隠し通してきた自分が
汚いように見えた
やめて やめて
汚いなんて言わないで
この方法しかなかった
他人と一緒に生きるには
傷つけたくなかった
傷つきたくなかった
4
最期に見開いた目は
僕だけを見てくれたね
とてもとてもとてもとてもとても
幸せだよ
5
荒れた部屋
自分の心のようだ
きっとそれは
無意識のサイン